松井窯窯元「松代陶苑」さんで松代焼を学ぶ
歴史は寛政の初め頃、唐津
で修行を積んだ嘉平次と
いう陶工が開窯し、藍甕を
焼いたのが始まりです。
その後主に生活陶器を
焼いていましたが、大
正末期~昭和初期までに
全てが廃窯となってし
まいました。
現在の松代焼は1972年
(昭和47年)に復興され
たもので、当時から残され
ていた陶器の欠片と資料を
参考に再生されています。
松代焼を作っている『松代陶苑』さんへ工場見学に行ってきました!
専務の小澤さんです。松代焼の作り方を教えてもらいました。
まず、粘土で作りたい物を形にします。土は鉄分の多い赤土を使います。『手ひねり』と言って機械を使わずに形成していきます。手ひねりの中にも『型起こし』、『たたら作り』、『紐作り』といった技法があります。(写真左:型起こし)
また、『ろくろ』を用いた形成もあります。
『機械ろくろ』では粘土を型に入れて、ろくろで形を整えます。(写真中央)
一般的によく見る『電動ろくろ』ではかなり技術が必要とされます。(写真右)
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形成した物を日光や風が当たらない『室』の中で2~5日掛けてゆ~っくり乾燥させます。急激な乾燥はひび割れの原因になってしまうそうです。
乾燥させたら次に800℃の電気窯で素焼きします。焼き上がった状態が土器です。
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(写真左)左が釉薬をかけたものです。全体と口元の部分の違いが分かりますか?全体に掛けたのが下釉、口元に掛けたのが上釉です。
(写真右)右は燃焼後です。焼き上がるとこんな綺麗な色が出ます。緑色の上釉の流れ具合が信州の山なみを感じさせますね。
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下釉と上釉の2種類の釉薬を掛けて松代焼の色が出るそうです。
季節・天候等の影響を受けやすいので日によって職人の感覚のみで濃度を調整をします。職人の腕の見せ所です。
釉薬の材料は全て自然の物を使っています。松代温泉の源泉水も使われているんですよ。
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最後の行程、本焼きに入ります。
1200℃のガス窯で2晩3日泊まり込みで焼きあげます。季節・天候を見ながら微妙な温度調整をしていきます。ここから先は火の神に祈るのみ!火を止め3日間冷ました後、窯出しになります。
こんな素敵な作品が出来上がるんですよ。
毎日使うご飯茶碗が人気だとか!
松代陶苑さんでは作業工程の見学はもちろん、販売・陶芸体験も行っています。
みなさんも是非一度行ってみてはいかがでしょうか。
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